川を渡る道路の鋼橋。
詳細点検で支承の状況を検証してみます。
OpticG 2Dなら大がかりな装置は不要です。デジカメで、非接触でできます。
細かく測るためにできるだけ近づきましょう。
測りたい場所が動画からはみ出たらもう1台カメラを置きましょう。
ここでは3台置きました。
機材単価が安いので気軽に複数並べられます。
不動点も置けば、さらに精度が上がります。
リモコンで操作して、3台のカメラで同時に録画します。
「マッチング」して、各計測点の変位を出します。
各計測点の解析が終わったら、それぞれのグラフを重ねて、各々がどの様に動いているか分析します。
分析してみますと、
・計測点①がたわみに伴って水平に変位していません。
・②-①で0.08mmの圧縮ひずみ(約15μ)が生じています
・③-②で0.03mmの圧縮ひずみ(約9μ)が生じています。
たわみに伴ってX軸方向に動くはずの可動支承が動いていないことがわかりました。
概要
使用カメラ EOS Kiss X5 3台
レンズ焦点距離 300mm(3台とも)
撮影距離 3.0~3.5m
動画モード FHD 3倍ズーム(1920x1080px 30fps)
撮影時間 約2分
解析時間 約6分(3台分)
精度 0.01mm