リアルタイム画像変位監視システム「Zoom RT-01」は、一眼カメラなどで撮影した画像から、準リアルタイムの変位計測・モニタリングがおこなえるシステムです。

画像内の特徴的な箇所を任意に計測領域にできるため、対象物へ計測ターゲットや計器を取り付けることなく、完全非接触・ノンターゲットでの計測が可能です。接近が難しい箇所や到達に労力がかかっていた箇所でも、遠方から安全に計測を実施することができます。

1台のカメラで、一度に画像内の複数の点を同時に計測できます。計測点につき1台の計器が必要なタイプの機器に比べて効率よく測れます。また、画像をベースに作業をおこなうためどの計測箇所のデータなのかも一目瞭然です。

撮影した画像をもとに解析をするため、設定を変えて何度でも再解析をおこなえます。画像内で当初予定になかった箇所へ新たに計測点を設定して解析してみることも可能です。

撮影・解析・グラフ化を高速におこない、準リアルタイム(最短5秒~)の変位モニタリングを実施することができます。ノンターゲット計測が可能なこととあわせて、従来接近やターゲット設置が難しかった対象物(道路面中央など)についても比較的簡単に変位監視をおこなうことができます。


設定した管理値を超えた変位が観測された場合、警報メールを発する機能を標準搭載しています。

道路面の沈下計測

薬液注入管理

トンネル内空変位の監視

名称リアルタイム画像変位監視システム Zoom RT-01
撮影の種類静止画
計測(撮影)の間隔5秒 ~
想定計測期間~ 数日
計測(撮影)の実施方法自動(PCによる制御)
リアルタイムの結果確認約5秒後~ 準リアルタイム計測が可能
カメラの据付や固定固定架台で設置(短時間の場合三脚での据付も可)
外部電源必要(AC100V)
計測対象範囲 ※1やや狭い
計測精度の目安 ※20.5mm単位(50mmレンズ使用時)

※1:弊社の「画像変位計測システム」製品群のなかで比較した場合の相対的な立ち位置を示すものであり、優劣を評価するものではありません。一般に計測可能範囲の広さと計測精度はトレードオフの関係になります。また、使用するレンズによっても多少変化します。
※2:カメラから計測対象までの距離(撮影距離)が20m程度で良好な条件下での標準的な精度イメージです。実際の計測精度は、計測対象のコントラスト、撮影距離、気象条件、明るさ、計測期間などにより大きく異なります。